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「ジュージュー(著:よしもとばなな)」を読みました。

表紙のなんともいえない漫画からは、イメージできない世界観でした。(というかこの漫画、何かヘンテコ)
ストーリーは、ゆっくりした流れの中で、起こる淡々とした日常が書かれています。
登場人物はそんなに多くないのですが、それぞれの関係が微妙なんです。
ガッツリ4つに組んだ関係であるようでもあるし、そよそよと風になびいてる様でもあります。

一ページの文字数は少ないゆったりとしたレイアウトなのですが、意味を理解する為に何度か読み返す事もありました。
ある意味不思議な本です。


吉本ばななさんの本を読むといつも、「この人の本は、優しい言葉で書かれた、哲学書だ。」と思ってしまいます。
軽く読もうと思えば、軽く読み飛ばせるし、「えっ、今の言葉ってどういう意味?」と考え出すと、読むのに結構時間が掛かります。

「優しい簡単な言葉で書かれているのに、何でだろう?」と思ったら、よしもとさん独特の書き回しにあると気付きました。

例えば、社会派の人間ドラマを刻々と書き切る、山崎豊子さんの書く文章が「凸版印刷で、エンボスを付けて印字されたよう」なら、よしもとばななさんの文章は「和紙にたっぷりの水気を含んだ筆で書いたような」文章なのです。

もっと分かりやすく言うと、山崎豊子さんの文章は誰が読んでも、それ以外の意味に捉えることができないくらい明確に書かれた文章です。
文体から漂わせる雰囲気というよりも、ドロドロしたヒューマン・ドラマのストーリー性を重視する方向性のお話なので、文体はあくまでもシャープに書かれています。(山崎さんが新聞社に勤められていたのも理由の一旦かもしれません。)

よしもとばななさんの文章は、先ほども書いたように、「和紙にたっぷりの水気を含んだ筆で書いたような」文章なので、文章自体に「にじみ」が出ます。つまり、捕らえ方によって、その文章に幅がでます。
登場人物の話している内容の受け答えが、微妙にずれていたりするのも、その文章自体は重なり合わないけど、「にじみ」部分が重なり合うので、何とか繋がっていく感じがします。

とにかく、軽い背景で、軽い文体で、それでも「考えさせられながら」読まないといけない、よしもとばななさんは、大好きな作家の一人です。



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